2021-05-03

インドの神様ありがとう!⑥ ケララ・コーチ観光

フォトコーチンで観光!

30日間のヨガ修行のため、南インド・ケララ州、コーチに到着しました。インド航路を開いたヴァスコダ・ガマもスパイスを求めてやってきた港町。ポルトガル領の雰囲気が残る街には、クリスチャンが多く、大きな教会がたくさんあります。教育水準が高く、最も英語教育が進んでいる州と言われ、ほぼどこでも英語が通じました。インド最大のショッピングセンターもあり、現代的な大都市です。

コーチの旧市街・フォートコーチン地区を観光しました。街を歩けば、緑豊かで美しい街並みはまるでヨーロッパ。トゥクトゥクのドライバーに話しかけられるところはインドらしいのですが、道に迷って路地に入ると、意外にも高級車を抱える立派なお屋敷も数多くあり、インド富裕層の人々の暮らしが垣間見られます。

オシャレなカフェやレストランも多く、ショッピングには最適です。素敵な外観のティーポットカフェですが、店内は誰もいませんでした。そのお隣が一番のお気に入りのお店!アーユルヴェーダのハーブで染めたオーガニックコットン製品やナチュラルアイテムを扱うお店niraamayaがとっても気に入って、インディゴで染めたコットンヨガマット、殺菌力抜群のインドハーブ・ニームの石鹸、サンダルウッド染めのタオルなどを入手し大満足でした!

主要な観光エリアは、ステイ先から徒歩圏内で、ふらり街歩きのつもりで出かけたら、思いがけずエキサイトして、紙袋が破けるほど買い物をしてしまいました。インドならではの良品に出会うのが楽しくて、ついつい買いすぎたと反省したのですが、今振り返ると「ピン!」ときたら迷わずゲットする性格のおかげで、むしろ後悔せずに済みました。

というのも、ちょうどこの頃、インドではまだ初期のコロナ感染がケララ州で見つかり、陸路は封鎖される事態になっていました。飛行機で移動した私は自覚が乏しかったのですが、これ以降、各所で封鎖が始まっていきます。外国人が自由に買い物や観光ができた最後の時期だったのです。

このエリアでは、トゥクトゥクでの破格のガイドツアーをオファーされるのですが、その道中で政府公認のインド民芸品的なギフトショップに寄ることで、ドライバーがスタンプを集めるというシステムがあるようです。

出発の日、近所のお店で薄くて涼しいコットンパンツを買ったのですが、丈つめは近くの知り合いの店に行くように言われ、歩いて探していると、トゥクトゥクのお兄さんが寄ってきました。「歩くからいい!」と断ると、あっさり去ったのですが、迷っているうちにまた遭遇し、「すぐそこだから乗せてあげるよ。お金はいらない」と言われ、歩き疲れて連れて行ってもらいました。到着すると、バーイ!と去っていきました。

350ルピーのパンツの裾上げ代金が200ルピーと言われ、ぼったくりとしか思えず、諦めて歩いていたら、また先ほどのお兄さんに遭遇。「あの店高すぎやで~」というと、「自分の住んでるところはもっと安いから連れてってやる。」とのこと。ついでにフルーツを買いたかったので、乗せてもらうことにしました。彼はマッサージの仕事もしているが、最近は暇になったとか、同業者の親しみから会話が弾みます。

彼の自宅近くの裾上げ屋さんは、なんと20ルピー!繁華街の10分の1でした。素朴なお店ですが、プロフェッショナルな貫禄があり、仕事は早く、あっという間にできあがりました。トゥクトゥクのお兄さんも、こっちに来てよかったでしょ!と誇らしげ。フルーツ屋さんにも寄ってもらい、大満足です。みんな親切な人でよかったー、と。

ここでトゥク兄さんより「マイフレンド、一つお願いがある」と始まりました。「政府公認のギフトショップににツーリストを連れて行くと僕がスタンプを押してもらえるから、ただ入って、何も買わないで出てきてほしい」と言われました。スタンプがたまると特典があるというので、そのくらいならOK!と、店内をぐるっと一周まわって出てきたら、退出が早すぎて「5分はいなきゃスタンプがもらえない」と言われました。

その後、「もう一軒!」と言われ、ランチタイムまでの暇つぶしのつもりで入った店に、とても営業の上手な店員がおりました。あれよあれよと、貧しい村の女性の手作りの品を見せられ、「これをあなたが買ったら、この家族は数か月暮らしていける」などと言うではありませんか。「絶対いらない!」と断るつもりが、「村の家族を助ける」といわれ続けた結果、最終的に万が一のために持っていたクレジットカードで購入していました。その額、約2000ルピー…..

祖母譲りの騙されやすい性格で、子供の頃から損ばかりしている。・・我ながら呆れかえる浪費です。200ルピーを惜しんだ結果、2000ルピーを費やすこととなりました。。「タダより恐いものはナシ」「NOと言えない日本人」まさに「ねぎを背負った鴨」となった私。

騙されたわけではない、自分は素敵なものを買ったのだ、と信じたくて、母に写真を送ってみました。返信は「趣味の悪い色合いだね」・・ 結局、一度も飾ることなく処分しました。

「日本人はこれが大好きで、多くの人が買っていく」と言っていました。日本人とわかると押せ押せのセールストークだったので、もしもトゥクトゥクに乗り、この ”ちょっと立ち寄りシステム” で政府認定店に行く際は、心して本当に欲しいものだけをお買い上げくださいませ。

心はモヤモヤするばかりでも、せめて最後は楽しく終わろうと、宿のおすすめの南インド料理のランチにいきました。前日はまたおなかを壊し、せっかくの南インドのミールスに挑戦することもできず、虚しい滞在だったので、この日は奮発ました!スパイス&ココナッツ味のお魚がバナナの皮に包まれたもの。カレー味ですが、辛くはなく、とってもおいしかったです!

荷物をまとめて、ヨガアシュラムへ移動!コーチから他2名のヨガ生が乗り合わせる予定で、ずいぶん遅れて迎えにきました。私が車に重い荷物を運んでいる隙に、ドライバーはさっさと消えてしまい、しばらくすると大きなバックパックを抱えた女の子二人を引き連れ戻ってきました。こんなに広いコーチの街で、目と鼻の先のゲストハウスに滞在していたのでした。奇跡のような偶然は続き、いよいよヨガの修行へ出発です!

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